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小林よしのり
2019.5.24 10:25日々の出来事

酒に呑まれる奴について

丸山穂高が「戦争しか領土を取り戻す方法はない」と
シラフで言ったとしたら、それはそれで一つの見解と
して、わしは認める。

だが、酒に呑まれてしまう人格は、わしは基本的に
認めない。
政治家が酒に呑まれて「公人」であることを忘れて
しまうのは、国家のために危険である。
丸山穂高を辞めさせたいのなら、「酒乱」を理由に
すればいい。それなら賛成する。

一般人でも、わしは酒に飲まれる人物は嫌いである。
酒に呑まれて、「公」を忘れ、「私」だけになり、
暴言・妄言を吐き散らす人格は信用しない。

酒を飲むと確かに気持ちがいい。
気が大きくなってなんでも言えてしまう。
だがそれは勇気ではない。
脳をしびれさせてしか言えない、振舞えないという
人格は警戒しなければならない。

人を見るとき、酒とたばこに頼る奴は、精神的に
弱いのだろうなと、どうしても思ってしまう。
シラフでも、わしは酔っぱらってるのかと勘違い
されるくらいテンション上げることはできる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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